宇多田ヒカルの新曲ハイレゾを、ソニーストア銀座で聴いてみた

ソニーストア銀座 ハイレゾウォークマンコーナー 

 

EPICレコードジャパンへ移籍した宇多田ヒカルが、移籍後の第一弾として『大空で抱きしめて』を7月10日に配信スタートした。さらに7月28日には第二彈『Forevermore』も配信スタートする。これらはもちろんハイレゾでの配信もあり、宇多田ヒカルファン、ハイレゾ・ファンには嬉しいかぎりだ。

僕はハイレゾを、ソニーのHDDオーディオプレーヤーHAP-S1と、ハイレゾ対応ウォークマンNW-ZX1で聴いているわけだけど、宇多田ヒカルの楽曲を入れると、それだけで嬉しいというか、(ジャケットなんか表示されると特に)いつもの音楽プレーヤーがちょっと高級に思えるのである。

「曲がいい」「音がいい」といったブランド力が飛び抜けている宇多田ヒカルであるが、入っているだけで“幸せ感”がある。なぜだか分からないけれども、これも宇多田ヒカルのハイレゾの良さだと、僕は勝手に思っている。

ということで『大空で抱きしめて』と『Forevermore』を早くハイレゾで聴いてみたいと思っていたところ、ちょうどソニーストア銀座(http://www.sony.jp/store/retail/)でハイレゾ先行試聴をおこなっていたので行ってみた。

今や世界中の観光客が訪れる銀座。その四丁目交差点にあるビルの4〜6階にソニーストア銀座がある。ハイレゾ対応ウォークマンがあるフロアに行くと、あったあった、宇多田ヒカルの新曲2曲が入ったウォークマンが多数置かれている。

カラフルでコンパクトなウォークマンA30シリーズもいいけれど、オーディオ・ファイルの度肝を抜いた“ハイエンド”なNW-WM1Zのほうに、どうしても身体が吸い寄せられてしまう。ズシリとくるNW-WM1Zを手にしてさっそく聴いてみた。

まずは『大空で抱きしめて』。いきなり耳元に空気感が広がった。この音は耳に入り込んできて、鼓膜に突きあたる感じではない。頭のまわりにフワッとリスニングルームが広がっているような音だ。極上の空気感を味わえる。

曲は相変わらずグッとくる歌詞と哀愁のあるメロディであるが、さすがハイレゾ、ヴォーカルが重なるところ、そっと入る伴奏、デリケートな減衰音など、音質面でもグッときた。

続いて『Forevermore』。ストリングスの導入部から、ジワジワと感情を盛り上げていく曲調がカッコいい。そんななかで、これもハイレゾだからこそ、と言っていいだろう。クリス・デイヴのダイナミックなドラム、それもジャズのようなシンバルが印象的である。

以上、ソニーストア銀座で宇多田ヒカルの新曲をハイレゾで聴いてみた感想は、「やっぱりいいよねえ、宇多田ヒカル」であった。僕もさっそく自分の音楽プレーヤーに入れるつもりだ。新曲が2曲入った僕のプレーヤーは、またまた“幸せ感”にあふれることだろう。

 

■ソニーストア:宇多田ヒカル新曲『大空で抱きしめて』『Forevermore』先行試聴開催期間:6月26日(月)~7月27日(木)配信日からはフルサイズ試聴ができます 詳細はこちら

 

 

宇多田ヒカル「大空で抱きしめて」

FLAC|96.0kHz/24bit

AAC-LC 320kbps

*Forevermore 7/28ハイレゾ通常同時配信予定

 

 


 

牧野 良幸 プロフィール

1958年 愛知県岡崎市生まれ。
1980関西大学社会学部卒業。
大学卒業後、81年に上京。銅版画、石版画の制作と平行して、イラストレーション、レコード・ジャケット、絵本の仕事をおこなっている。
近年は音楽エッセイを雑誌に連載するようになり、今までの音楽遍歴を綴った『僕の音盤青春記1971-1976』『同1977-1981』『オーディオ小僧の食いのこし』などを出版している。
2015年5月には『僕のビートルズ音盤青春記 Part1 1962-1975』を上梓。

マッキーjp:牧野良幸公式サイト

 

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